「ヤマト運輸」が4月7日にAmazonの即日配送からの撤退を表明し、同月28日には個人客向けの基本運賃を140~180円値上げすると発表したニュースは記憶に新しいですね。

これらの問題が出た原因ですが、Amazonの配達件数の増加がヤマト運輸の業務を圧迫しているのと、更に当日配達等のサービスがドライバーの長時間労働を加速させているという現実です。増え続けるAmazonからの荷物に対してドライバーが不足しているので、ヤマト運輸としてもドライバーの増加を目論んでいるのが現状新しい雇用の拡大の実現には至っていないというのが現状です。

では、どうしてドライバーの働き手が増えないのでしょうか?

これはどの運送会社にも当てはまる問題なのですが、ネット通販等の値下げ競争により運賃が低下・人件費の捻出が出来ないのでドライバーの給料は横ばい状態なのです。仕事量や負担だけ増えてそれが給料に反映されなければ当然、若い働き手がドライバー業界に入ってる事はなく現状のドライバーの負担だけが重く重くなっていくばかりなのである。

◆崩壊寸前のトラックドライバー雇用問題

出典:全日本トラック協会

全日本トラック協会の統計によると現在、トラックドライバーのおよそ40%が50代以上という数字が出ているように、まさにドライバー業界も高齢化社会まっただ中だ。鉄道貨物協会の発表によれば、このままの推移でいくと2020年にドライバーが約10万6千人不足すると言われています。流通業界の人材難は思った以上に深刻だ。

~年度・年代別ドライバーの人口の割合~

  20歳以上 30歳以上 40歳以上 50歳以上
平成元年 15.9% 33.0% 36.6% 14.5%
平成5年 15.1% 26.3% 35.7% 22.9%
平成10年 12.2% 27.9% 31.0% 29.0%
平成15年 6.5% 26.3% 28.9% 35.6%
平成20年 4.7% 26.5% 33.3% 35.5%
平成23年 3.6% 23.7% 37.6% 35.1%

宅配業界を救うのは外国人ドライバーしかない!?

窮地に立たされている宅配業界だが、この問題を外国人が解決するかもしれないと言われている。外国人を運送業者に斡旋する「アプライズ」(東京・港区)という人材派遣会社が日系ブラジル人の雇用に注力していると言うのだ。

日本で暮らし永住権を持っている日系ブラジル人は約18万人で、その中で 35~50歳の働き盛りの日系ブラジル人の数は約3万人いると言う。彼らの多くは自動車工場などで働いているのですが、近年では工場側が40歳以上の新規雇用を取りやめしている所が多いのでそれらの働き手を流通・宅配業界に斡旋する事で働き手の確保に乗り出しているのです。35歳~50歳あたりの年代の日系ブラジル人は郊外に住んでいるのが殆どなので運転免許を持っている人が多いのと、中型免許が新設された07年以前に取得した人が大半なので、コンビニやスーパーの配送で使われる4t車を運転できるというのが流通業界にとってはありがたい存在なのだそう。

この問題が我々の生活にどのように影響するの?

出典mmdlabo.jp

今の段階ではヤマト運輸側が当日配達の一部を取りやめという段階ではあるが、このままAmazonとの関係が悪化すればヤマト運輸側がAmazonから撤退する事も大いに考えられる。実際、2013年には佐川急便がAmazonとの契約を打ち切っています。もし、ヤマト運輸もそのような事になった場合、我々の通販生活に影響はあるのでしょうか?

一番わかりやすい例としてはAmzonの無料サービスが無くなる・何千円以上のお買い物で送料無料・またはプライム会員のみになる。など、配送料の値上げと言った自体になるかもしれない。

因みにヤマト運輸がAmazonの配達業務を縮小した分の一部は、日本郵便に受託する他、「Amazonプライム ナウ」等のAmazonが自前で発送する方法を行っていたりもするので、Amazonの当日配達等のサービスが無くなる事はないとの事ですが、我々への何かしらの負担は免れないようです。

配送問題について我々が出来る事

ヤマト運輸の人材不足も問題なのですが、それ以上に一番の問題は「再配達」の急増による生産性・効率の悪さが今回の諸悪の根源なのだそうです。この再配達を減らす事によってドライバーの負担が減ると思います。

ネットで気軽にお買い物が出来るのが魅力のAmazonですが、便利だからと言って小さな商品を何回にも分けて注文→その都度再配達をさせてしまう。そんな状態では宅配業務が破たんしてしまうのは当然といえば当然かもしれません。ちょっと歩いて買いに行けるようなものであれば直接お店に出向いて購入するなどの些細な心がけを全員が持つ事が出来れば、ヤマト運輸への負担軽減につながると思います。

ネットショップも良いですが、お手持ちのamazonギフト券を当店amatera.co.jpにて現金化してその足でお買いものを楽しむのも良い考えかと思います。仮にAmazonの送料が値上げされて、ヤマト運輸が荷物の再配達を有料化したとしたら・・・ネットで買う方が高くつくなんて未来がくるかもしれませんね。